心霊現象に一喜一憂するも・・・

やえぽん

2012年07月05日 01:08



ある朝、耳のそばで聞こえる激しい息遣いで目が覚めました。

寝ぼけていたにも関わらず、何者かの気配を感じ

もしや・・・・・心霊現象?

という危険を察知し、怖さのあまり体が硬直。

これが俗にいう金縛りでしょうか?

初めての体験に頭がパニックなりました。

次の瞬間、ザラザラとした感触が頬を撫でます。

オカルト好きの私としてはたまらない経験。

なんて言ってられません。

恐怖のあまり声も出せず、助けを呼ぶことも出来ず、

失禁しそうになりました。

神様!助けて!お供えの酒に料理酒なんか使いませんから~

と、今までの悪態を反省し、

心の中でしばらく懇願すると落ち着いてきたので、

恐る恐る目を開けると・・・・

よだれを垂らした真っ黒い大きな犬が、目の前に立っていました。

まさか犬に顔を舐められているとは・・・・・

な~んだぁ犬か~幽霊じゃなくて良かった~

と、ホッとしたのもつかの間、

あれっ?ウチに犬なんていたっけ?

あれれ・・・・・・・・・・・・・・

再び頭が混乱。

その間にも、よだれ犬は散らかり放題の部屋を散策し、柱に放尿、

それで気がすんだのか、私に向かってワンッと捨てゼリフを吐いて出ていきました。

なんじゃ?

なんだかキツネに化かされた気分です。

この野良犬、閉め忘れた玄関から侵入したようで、

たまたま誰もいなかった居間をなんなくクリアーし、キッチンに寄り道。

私のために用意された朝食を食い散らかし、

その後、入り口を開けっぱなしにしていた私の部屋にゴールしたようです。

以前から犬を飼いたいと密かに願っていたのですが、

まさかこんな形で実現しようとは・・・・。

ですが、身内の犬なら頼もしいのですが、

見ず知らずとなるとただの怖い生物。

そんなものが勝手に自分のテリトリーとして放尿したこの部屋は、

よだれ犬の所有物になったのでしょうか?

足の踏み場もない散らかった床に、

だんだんと獣道のようなものが見えてきました。

私自身に放尿されなかった事に安堵するも、

再び奴がやってくるのでは・・・・

今ではただただ怯える毎日です。










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